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彼が逝ってしまう前に読み始めた本を
いつからか読み始め
昨日読み終えた。

「氷点」で作者は三浦綾子。
彼女の本を読むのは全く初めてだった。
そしてこの本たちは自分の意志で選んだのでなく
友達によってやってきたのだった。

実は自分で選んで日本からオーダーした本が
やってきたときにはまだ本を読む気力もなかった
ので、それを読みたい友人に貸してあげた。

でもまっさらのその本たちが去ってしまうと
なんとなくさみしくなり彼女に読み終わったら
早く返してね、と言ってしまう。

その間、
また「氷点」を読み始めた。
話のなかの主要人物が命をとりとめるシーンと
いうのが分かっていたので
もう読みたくないな、と思っていたけど
読み始めるとその内容や
死生観にたいすることばに
読み続けずにいられなかった。

私が選んで日本からオーダーしてまで
読みたかった本たちは
なぜかまだうまく読むことができずにいる。

なんとなくその本の伝えたい内容が
分かるだけに、
今の私にはすらすらと読めない。

もし誰かが
「ほら、宇宙のこの大きさに比べたら
人間の人生なんて・・・」って言ったときには
やっぱり
その人を張り倒してやりたいと思うだろう。

その本はきっとことばは違うけど
そういうとても
(例えば地球が私ら次第でもっと
生まれ変われるんだみたいな)
素晴らしいことが書いてある本なのだ。
と思う。


不思議なもので本というものは
その人それぞれにタイミングで
やってくるような気がする。


自分で選んだ本よりも
友人からなんとなくもらった本が
こころに響くことばを見つけることが
できた。



畳を購入するたびが終わってから
かなりひどい脱力感と疲労の日々が
続いている。
今日また本を読み終えてから
いっそうひどいむなしさと
疲労と脱力感のなかに浸っている。
昨日、今日と全くどこかへ行く気分に
なれず行ったらそれだけで疲れてしまう。

眠りは相変わらず浅く
そんなに
アルコールも毎晩飲む気分に
なれない。

いっそのこと
狂えたら
楽なのかもしれないけど
きっと
それができない星に生まれて
しまったのだろう。

毎日の
楽しみというものが
全くない。

以前は
「今日はなんの楽しいことをしようか」と
口に出して言っていた。

掃除機は壊れ
家の掃除もする気がない。

家にずっといると
カーペットの汚さにもなれた。

掃除機を買いに行くのも
おっくうで
また
選ばないといけないのが
面倒だ。

カイは今日散歩へ行かなかった。
誰からもオファーがなかったし
誰かに頼むのが面倒だった。

幸い天気がよくて
庭には出してあげたけど
申し訳ないと思う。

子どもたちもどこかへ行きたいと
何度も訴えてきたけど
まあ、最後には諦めたようだ。



それでも
なんとか
一日が終わった。

by mi-chanlucalu | 2012-03-08 20:33 | 生きること