もどっていく生活
日本滞在は結局まるまる7日間という短いものやった。
そのうえ激しい時差ぼけからくる睡眠不足に悩まされていたので
何をしたかという記憶も日がたつにつれ遠ざかっていくようだ。
でも、もちろん四十九日に参加することと、兄夫婦に自分の
感謝の気持ちを伝えることははっきりできたのだし、そのうえ
大好きなおばあちゃんや叔母ちゃんにも会えたし、行ったことには
とても意味があったと思う。
自分のこういった経験を子供たちにうまく伝えられるときがいつか
くることがあればいいのにと思う。
今日は私がこっちに戻ってきてからパパがしごとに戻った。
これで今までどおりの生活に戻りつつある。
ただ子供たちはいわゆる「夏休み」なので9月まで
スケジュールというものがない。私も自分の時差ぼけと疲れに
まかせて朝、いつもルカに起こされる日々が続いている。
(いつもだと朝ルカが一番寝坊なのに・・)
ビクトリアの天気は夏とは程遠い曇りや低温の毎日だし
私もできる最小限のことだけやって後は子供たちと適当に
やっているような感じである。
銀行の支払い関係は全部私のしごとなので、6月は家の税金や
保険、そのうえ今回は車の修理代、私の飛行機代などをどうやって
うまく払っていくかを考え始めたりするといやおうなく現実に引き戻される
のだけど、お金は回ってくるものだし、なんとかなると思っていると
いつもなんとかなっている。
いつからか、借金のひとつや二つはステイタスとは思わないけど
(そんなのは本当はないほうがいいのだけど)せこせこ貯めようとも
思わないので、まあなんとかやるや~の精神でいっている。
乳がんになり、そのことにまつわる知識を現実的にも精神的にも
学び、、「死」を本当に身近に感じ始めてからは、色んなことが
楽になってきている。なので今回荷物を一つなくしたときも
全然気にならなかった。戻らなくてもどうでもいいやと思った。
私が戻って子供を抱きしめられたことが大事だった。
自分のなかの色んな執着がはがれてきているような気がする。
だから「楽」なのかもしれない。
私のなかに「いつ死ぬかもしれない」という感情はもはや消えない
ので、それに対して「生きる」ことはどうしても素晴らしいこと
だから根本はそれだけでいいやん、なんにもいらんやん、って
なってしまう。
もちろん、「執着」はきっとまだまだあると思うけど・・・。
今日もまた楽しい日が始まる。
私を支えてくれるすべてに感謝します。
by mi-chanlucalu | 2010-06-28 01:19