夢
2回目の抗がん剤投与からもう9日もたつ。
一粒が40ドル以上もする薬を飲んだのでかろうじて前回のようには吐かなかった
という以外は今回の症状は1回目より良くはならなった。
当日、やはり夕方あたりから動けなくなった。家のなかで洗濯をほしていると
心臓がばくばくし始めた。薬品のひとつの副作用に心臓機能障害がある。
そして横になったままその夜は吐き気と闘うことになる。うまく眠れない。
うまく眠れなくなってもう9日であるけど・・・
そしてそのまま数日はトイレに行くか、水の補給以外では殆どベッドの上でうたた寝を
してしまうか、吐き気に苦しんでいるかだった。水も飲むというよりは口を濡らすくらい
にしか取れない。動くと吐き気がするので動きたくない。動けない。
右横に長い間なっていると手術の後が痛むし、左横になると肝臓が痛い。
何も考えることができない。
一度通り過ぎたので、これもまた通り過ぎるのだと思うしかない。
もう次の日にはつめにでかかっていた黒いものがすごく濃い黒になっていて
まるで油性のペンで何かを書いたけどなかなかそのインクが取れない状態
のように見える。それが親指がひどいだけど、もう今では他の指にもある。
つめは健康状態を表す。肝臓が弱っている。
お風呂には極力入らないようにした。エネルギーを使うことはなるだけ避けた。
ただエネルギーが貯まることもないみたいだ。だから回復が遅い。
上の毛も下の毛も抜け続ける。
一揆になくなってくれれば楽なのに犬のようにタオルで拭けば大量に
抜ける といった状態。下の毛が抜けるのを見るとなんだかかわいそうに
なる。毛がふさふさしているのはなんて素敵なことなんだろうと思う。
肝臓が痛い。
ある日の朝方 夢をみた。
夢なんてあんまりみないし、ましてみても覚えていることなんてないようになって
何年にもなるのに。
《 私は妊娠していてもう臨月で後10日くらいで予定日だった。お腹にいるのは女
の子で、その日はママ友たちと買いものをしている。 ベビー用品や婦人服とか
色々あるお店のようだ。私は新生児のおむつを買わないと、と思っている。
それを探しながら、まだ新生児用の服さえ用意していなかったのを思い出す。
どうしてちゃんと買っておかなかったのだろうと不思議に思いながら店を歩いている。
店のなかはなんか薄暗い。セクションからセクションへ移る廊下のようなところで
おじさん二人がおもちゃのチップのようなものでゴルフのチッピングのゲームの
ようなものをしている。そこで誰かがたくさんのチョコでできたチップを投げ捨てて
「はい、これがチョコレートチップ」などとくだらい冗談をいっていた。おじさんの
一人は私の父親かもしれない。外に出るとバスがもうバス停のすぐそばに来ている
ので走るのだけど、自分がパースをもっていないことに気がつく。店にもどる。
店の入り口はなぜかオフィスの入り口のようにシンプルでくろっっぽいガラスのドア
である。入ろうと歩いているとカイがやってくる。彼はずぶぬれで血まで流している。
犬は普通濡れたらシェイクするので毛がぶわっとなるのに彼はおもいっきり水を
かけられたか、泳いだ後そのままのように身体の毛中に水をふくませ、水がどこ
からか流れている血と一緒に滴っている。血は大量ではない。とりあえずカイに
待つようにコマンドする。バスに乗り過ごし、カイのそんな状態を見て焦ってきた
のか気分が落ち着かない。ドアの前に来たとき、ドアの前にキラキラした鋼鉄で
できた魚の形のような15cmくらいの大きさで、何枚かの羽がありそれが
かなり早いスピードで回っていて、ちょうど私の顔の高さで飛んでいる。そして
そのフィッシングルアーのような物体は私を攻撃するので、私は中へ入れない。
入らないと財布はないから家へ帰れない。何度も入ろうとするのだけど、その
物体は私だけを攻撃するために作られているように、ひつこく飛び回っている。》
夢がさめたとき、私はなんともいえない暗い気もちになった。
どうしてよりによってこんな夢だけはっきり覚えているんだろう、と。
・・・・・つづく(もうエネルギー切れで書きたいけど書けない)
一粒が40ドル以上もする薬を飲んだのでかろうじて前回のようには吐かなかった
という以外は今回の症状は1回目より良くはならなった。
当日、やはり夕方あたりから動けなくなった。家のなかで洗濯をほしていると
心臓がばくばくし始めた。薬品のひとつの副作用に心臓機能障害がある。
そして横になったままその夜は吐き気と闘うことになる。うまく眠れない。
うまく眠れなくなってもう9日であるけど・・・
そしてそのまま数日はトイレに行くか、水の補給以外では殆どベッドの上でうたた寝を
してしまうか、吐き気に苦しんでいるかだった。水も飲むというよりは口を濡らすくらい
にしか取れない。動くと吐き気がするので動きたくない。動けない。
右横に長い間なっていると手術の後が痛むし、左横になると肝臓が痛い。
何も考えることができない。
一度通り過ぎたので、これもまた通り過ぎるのだと思うしかない。
もう次の日にはつめにでかかっていた黒いものがすごく濃い黒になっていて
まるで油性のペンで何かを書いたけどなかなかそのインクが取れない状態
のように見える。それが親指がひどいだけど、もう今では他の指にもある。
つめは健康状態を表す。肝臓が弱っている。
お風呂には極力入らないようにした。エネルギーを使うことはなるだけ避けた。
ただエネルギーが貯まることもないみたいだ。だから回復が遅い。
上の毛も下の毛も抜け続ける。
一揆になくなってくれれば楽なのに犬のようにタオルで拭けば大量に
抜ける といった状態。下の毛が抜けるのを見るとなんだかかわいそうに
なる。毛がふさふさしているのはなんて素敵なことなんだろうと思う。
肝臓が痛い。
ある日の朝方 夢をみた。
夢なんてあんまりみないし、ましてみても覚えていることなんてないようになって
何年にもなるのに。
《 私は妊娠していてもう臨月で後10日くらいで予定日だった。お腹にいるのは女
の子で、その日はママ友たちと買いものをしている。 ベビー用品や婦人服とか
色々あるお店のようだ。私は新生児のおむつを買わないと、と思っている。
それを探しながら、まだ新生児用の服さえ用意していなかったのを思い出す。
どうしてちゃんと買っておかなかったのだろうと不思議に思いながら店を歩いている。
店のなかはなんか薄暗い。セクションからセクションへ移る廊下のようなところで
おじさん二人がおもちゃのチップのようなものでゴルフのチッピングのゲームの
ようなものをしている。そこで誰かがたくさんのチョコでできたチップを投げ捨てて
「はい、これがチョコレートチップ」などとくだらい冗談をいっていた。おじさんの
一人は私の父親かもしれない。外に出るとバスがもうバス停のすぐそばに来ている
ので走るのだけど、自分がパースをもっていないことに気がつく。店にもどる。
店の入り口はなぜかオフィスの入り口のようにシンプルでくろっっぽいガラスのドア
である。入ろうと歩いているとカイがやってくる。彼はずぶぬれで血まで流している。
犬は普通濡れたらシェイクするので毛がぶわっとなるのに彼はおもいっきり水を
かけられたか、泳いだ後そのままのように身体の毛中に水をふくませ、水がどこ
からか流れている血と一緒に滴っている。血は大量ではない。とりあえずカイに
待つようにコマンドする。バスに乗り過ごし、カイのそんな状態を見て焦ってきた
のか気分が落ち着かない。ドアの前に来たとき、ドアの前にキラキラした鋼鉄で
できた魚の形のような15cmくらいの大きさで、何枚かの羽がありそれが
かなり早いスピードで回っていて、ちょうど私の顔の高さで飛んでいる。そして
そのフィッシングルアーのような物体は私を攻撃するので、私は中へ入れない。
入らないと財布はないから家へ帰れない。何度も入ろうとするのだけど、その
物体は私だけを攻撃するために作られているように、ひつこく飛び回っている。》
夢がさめたとき、私はなんともいえない暗い気もちになった。
どうしてよりによってこんな夢だけはっきり覚えているんだろう、と。
・・・・・つづく(もうエネルギー切れで書きたいけど書けない)
by mi-chanlucalu | 2009-12-15 08:20 | 乳がんをめぐる