それでも・・・

昨日のバンクとのアポで
結果からいうと住宅ローンの
全ての払い込みが私が計算して
考えていたよりもかなりの小額のペナルティで
できることがわかった。

この事実をペナルティの額と合わせて知ったとき
ほっとした安堵と同時に
異常なくらいの疲れと暗く重い気持ちが
こみ上げ、担当の人が机を離れているときに
そこにうっぷしてしまった。

普通なら「うれしい」とか「よかった」気持ちが
もっと優先するはずなのに
そういう感情が全く沸き起こらなかった。

疲労と暗い気持ちは午後も変わらず
からだの痛みと重なって
ただ眠っていたいと思った。


以前、二人で彼のリタイア後の生活について
よく話しをした。 近くのもっと小さな島に家を
買ってもっと田舎暮らしをするんだとか、
メキシコの家は安いとか。
この家を売れば窓を入れ替えたときのローンも
無くなるし、彼の老後の心配はない、なんて
楽しいことがもうすぐ起こるようなことを
よく話した。

ただ私は自分がいつ死ぬかもというものが
こころにあり、時折彼に
「しごとやめて今どっかへいこうよ」と
すすめていた。
「明日何があるか分からないんだよ」と。

そのたびに彼は
「いや、今辞めたら自分の年金はまだ少ない
でも、6年後だったら全額支給だから子どもたちの
ことも安定だし、だから自分はそんな中途半端
なことはできない」と言っていた。

いつも、なんどきもそうやって家族の幸せを
自分の責任を深く考えていた人だった。

今彼が逝ったことにより、家を売らなくても
ローンが全てなくなる。


命とひきかえなのだ。


命に値段はつけられないけど
そういうことなのだ。

私たちは彼がまじめに働いて
生命保険も入っていて
そういうことで路頭に迷うこともなく
家をすぐ売らなくても
今の状態を保つことができている。

彼は自分の死後も私たちを
守ってくれている。



ローンがあってもいいから
もっとあってもいいから
戻ってきてほしいと
こころが叫んでいる。

Heartacheということばがある。
今の今まで
それがどういうものか知らなかった。
今は
本当に
胸が痛い。
精神的なものが実際肉体的なものを
動かせるのだ。

ローンが無くなることで私のなかには
空しさだけが残った。

それは彼の永遠の不在を意味するのだ。

ああ、あなたはラッキーよ。
そうやって守られているんだから。
ときっと誰かは言うだろう。

私は甘えていると。
もっと大変な人が悲しい人が
世の中には沢山いると。



分かっている。分かりきっているけど
今はどうしようもないこの空しさを
とりあえず今は
このままで。
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by mi-chanlucalu | 2012-03-04 08:21 | 生きること